「法観寺」通称「八坂の塔」です。
単体で見ても良いのですが、
町並みに馴染むこの塔に愛着があります。
平和な時代も激動の時代も長く京都を見守ってきた存在。
優しいシンボルだなと思います。
中学・高校時代も浪人時代も大学時代も就職時代もそして
自分の仕事をするようになった今でも、
塔を見上げると京都だなぁとしみじみと感じられます。
慈照寺銀閣
「慈照寺銀閣」通称「銀閣寺」です。
銀閣寺の特集を以前見たのですが、
月を待つために建てられたような配置らしいです。
ということで、朝に見える白い月を描いてみました。
まだ新緑の深い初夏の頃、朝靄のかかる庭園。
そこに一羽の白鷺がやってきて寛いでいる感じです。
金閣寺が冬なら銀閣寺は初夏のイメージがあります。
鹿苑寺金閣
「鹿苑寺金閣」通称「金閣寺」です。
金閣寺といえば最も雪化粧の映える建物だと思います。
真冬の「し〜ん」っと静まり返った世界、鈍色に染まった空。
誰もいないその空間に、一頭の鹿がしずしずと歩いてくる。
そんな世界を想像しました。
高校の頃、確か受験生だった頃、
まだ年も明けて間もない頃に東山の近くを歩いていました。
まだ誰もいない早朝、耳鳴りがするんじゃないかと思うくらいの静寂。
うすぼんやりとした世界に濡れた石畳。しんしんと降り注ぐ雪。
あの空間を一人歩いたときの感覚が心に残っています。
先斗町
先斗町は夜の町というイメージがあります。
夜の幻想的な雰囲気がどこか違う世界への入り口みたいで、
物語が始まりそうな気がします。
でも、イラストは夜明けの先斗町。
夢から醒めて、物語の世界から現実の世界へ帰っていく。
少し寂しくて、後ろ髪をひかれるようなそんな感じで描きました。
語源はポルトガル語だとどこかで聞いたことがあります。
若い頃は石畳が綺麗だったと記憶しているのですが、
電柱を埋めるためなのか、火事がおきるからなのか、
今はガタガタの道になっていることを少し残念に思います。
怒られることを承知で思っていた事は
コロナの影響で観光客がいない間に綺麗にすれば良いのに。。でした。
公共工事をされる方々には感染のリスクを負うことになるので、
軽々しくは言えませんが。。。
清水寺
「清水の舞台から飛び降りる気持ちで」
という言い回しがありますが、清水さんの舞台はなかなかの高さです。
蔀戸を翼のようにして飛び降りたなんて逸話を古典で習ったとき、
「凄い人がいたものだ」と思いました。
清水さんは春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と
どの季節をとっても美しい世界を創り出せる建造物です。
京都はどこに行っても四季を楽しめますが、清水さんは特別な気がします。
wikipediaによると778年に建立されました。
建立したのは坂上田村麻呂だと思っていたのですが、
色々な人と協力して建てた模様です。
778年は平安時代ということで、
イラストには男性貴族とどこぞの姫君を描きました。
当時の時代背景を考えれば、絶対あり得ない話ですが。。。
「清水の舞台で月について語り合う」のが良いと思います。
男性が月を題に詩を吟じて、女性がそれに耳を傾ける。
そんな優雅なひと時を描きました。
平等院鳳凰堂
私の家は京都の南に位置するのですが、
近くに「平等院鳳凰堂」があります。
wikipediaによると1052年に藤原頼通が別荘として、
極楽浄土をイメージして建立したらしいです。
10円硬貨に建物と一万円札に鳳凰が使われているくらい、
日本人には親しみのある建物ではないかと思います。
ここのある「雲中供養菩薩」がものすごく可愛い。
みんな楽器を持ったり、踊りを舞ったりしていて、
楽しげで陽気に極楽へ導いてくれそうでお気に入りです。